透析液清浄化への取り組み
透析液清浄化とは
清浄化の必要性
血液透析で血液と触れあう透析液の作成には水道水を使用しています。
水道水には多くの不純物が含まれており、それを除去して清浄な透析用水とする必要があります。
不純物で代表的なものの一つにエンドトキシンと呼ばれる細菌の内毒素があります。
これが多い状態で長期間透析を行うと慢性的に炎症を起こした状態となり、栄養状態の悪化や動脈硬化を引き起こします。
この状態をMIA(ミア)症候群と呼び、その他様々な合併症に繋がります。
このような合併症を未然に防ぎ、長期間安全な透析を提供するために清浄化が必要となります。
清浄化への取り組み
当院では上記のエンドトキシンなど不純物が含まれない超純水(ウルトラピュア)透析液を作成する為、高性能な水処理装置や微粒子濾過フィルタ、さらにETRF(エンドトキシン捕捉フィルタ)などを使用しています。
また、清浄度のモニタリングのためにエンドトキシン検査と生菌培養検査を定期的に行っているほか、日常的に各フィルタ間の圧力差などの点検を行っています。